お抹茶×ITでなにしよう?なにできる?「第2回茶ッカソン in Tokyo」れぽ
ビールも焼酎も日本酒もワインも好きですが、お茶も好きです。移動中はペットボトルで、仕事中はティーバッグか粉末茶で、デスクから離れられる時間になると茶葉で、日々お茶との生活を楽しんでいます。
ある日のこと。飲み友達から「第2回茶ッカソン in Tokyo」のレポート書いてくれないかと頼まれました。おー。お茶×ハッカソンだなんて面白そうじゃないですか。ということで行ってきましたヒカリエに。
ここでおさらい。茶ッカソンは伊藤園が主催するハッカソンです
2014年5月、サンフランシスコにあるEvernote本社で行われた「Chackathon」が歴史のはじまり。お茶+ハッカソンで、参加者みなさんのアイディアに着火するといった意味もあるみたい。
そして2014年10月、渋谷ヒカリエで「第1回茶ッカソン in Tokyo」が開催されました。
第1回は、「渋谷ヒカリエ8/(hachi)」にて、おいしい日本食とお茶を味わいながら、『新しいお茶体験 ~お茶とITを使って、世界中の人々とつながる方法を考えよう!~』というテーマで議論していきます。多様なバックグランドを持つ皆さんが、チームに分かれ、お茶を飲みながらコミュニケーションすることで、今までにない新しい画期的アイデアの創出を目指します。
飲んで、ふぅっと。ほのかな微笑みを浮かべ、しみじみとした幸せ感を得られるお茶があれば、コミュニケーションも加速するということでしょうか。
第1回茶ッカソン in Tokyo|イベントレポート - CREATIVE SUPPORT DRINK 伊藤園園
を見ると、お茶の効能の説明からのハッカソン、そしてプレゼンと、一日でガッと駆け抜けた模様です。
第2回茶ッカソン in Tokyoのテーマは「MATCHA ~抹茶のある生活について考えよう~」
しかし、今回見てきた「第2回茶ッカソン in Tokyo」のスケジュールは違うようです。まず1月24日に朝日新聞メディアラボ渋谷オフィスで概要説明&チーム分け、そして1週間後の1月31日に渋谷ヒカリエ8/(hachi)で制作物を含めたプレゼンテーションが行われました。
『MATCHA ~抹茶のある生活について考えよう~』
1.食(お茶)のあるところでコミュニケーションが高まることを皆さまと共に体現すること。
2.「日本(お茶)文化×IT」で世界に通用するビジネスネスモデル(姿勢)を打ち出すこと。
抹茶…というかは、お茶を、お茶がある場をハブとして人とアイディアと技術を繋げていくという思想なんですね。かなりざっくりとした内容ではありますが、1週間という期間でいったいどれだけのモノが作れるのでしょうか。
1月31日の茶ッカソン、まずは尺八ライヴからスタート
お茶のココロは和のココロ。朝10時30分、ヒカリエの8階に工藤煉山さんのしらべが響き渡ります。いいですね。カコーンと鹿威しの音も聞こえてくる気もしてくるふしぎ。
続いて10分間(!)というロング&ロンガーな座禅タイム。なんだろう、僕の知ってるハッカソンと違う…! 宇宙と1つになれちゃうのでしょうか。全は宇宙、一は俺の境地にたどり着けちゃうのでしょうか。
そして司会のお二人のトークにスイッチ。一週間という準備期間を経ての今日が最終決戦であることが伝えられます。なおこの一週間の間に、伊藤園の本社に乗り込んできた人や、愛知の茶園で勉強してきた方もいるとのこと。みんな本気すぎる…!
7チーム(1チームあたり5~6名)が議論・ハックを行って、最終ステージでプレゼン。優勝チームには鎌倉三衣の作務衣(1着2万5920円!)とチーム全体で「おーいお茶」を30ケースをプレゼント!
グループワークからの抹茶ランチからのグループワーク
11時になると司会の方々は退場し、各チームでディスカッションスタート。
伊藤園のティーテイスターが入れてくれたお茶を飲みながら、あーでもないこーでもないと。しかしこのお茶、美味しかった。手早く大量に注いでいるのですが、甘みがいっぱいの脱力系。これはリラックスできるなー。
なお一週間という準備期間がよかったのか、すでに煮詰める時期に入っているチームもありました。
全体の雰囲気は基本的にほのぼの。こんなハッカソンははじめてみたなあ。すでにお茶×ITで形を出しているじゃないですか。運営チーム、一歩リードですとか言いたい。言ってみたい。
ランチタイムには、food unit GOCHISOさんの手による抹茶ハック作品が! なんと抹茶×世界の料理のコラボです。
フランス×抹茶=抹茶のキッシュ
中国×抹茶=緑茶で煮たチャーシューを挟んだサンドイッチ
日本×抹茶=抹茶と白味噌のおむすび
スペイン×抹茶=抹茶のパエリア
イタリア×抹茶=バジルの代わりに抹茶を使ったジェノベーゼ
アメリカ×抹茶=フライドチキンとフライドポテトと抹茶のお塩
タイ×抹茶=豚肉のココナッツミルク煮+抹茶のグリーンカレー風
food unit GOCHISOさんは普段ケータリングをやっているそうですが、こういった特定のお題からメニューを作るのが得意なんですって。僕も頂きましたが美味しかった! 特に抹茶のパエリアが!
「抹茶って思っていた以上に個性が強かったんですよ。個性を出し過ぎてしまうと苦くなっちゃう。だから苦みを出さずに抹茶らしさを出すのが難しかったけど楽しかったです!」
そしてプレゼンテーションのタームにIN
審査を勤めるのは左からLINEの森川さん、ライフハッカーの米田さん、サラリーマンの坂本さん、Skyland Venturesの木下さん、AMFの椎木さんの5名。そして各チームのプレゼンがはじまりました。
2020年に向けて抹茶アンバサダーを育成しよう、2階建てペットボトル&スマホアプリでお茶のシェアをハートフルにしたい、ゴミを拾ったぶんだけ抹茶プレゼントなゲームスタイル、会議室を茶室と見立ててのサポート(?)アプリなどなど、様々なアイディアが発表されます。中には小咄風、ドラマ仕立てなプレゼンもあり楽しさいっぱい。みなさん、人前でのプレゼンに慣れていますね!
審査中にもうひとお茶。and 亀戸天神・船橋屋のくず餅をいただきました。これが! また! ぷりっぷりなんですよ歯ごたえがぷりっぷり。お茶がすすむ!
抹茶×ARなコミュニケーションアプリを作った「CHACKEY」が優勝!
そして会場から笑いがもれまくりだったチーム「CHACKEY」が優勝しました! 彼らが提案し、実際に作ったアプリは「OCHAME」。飲み物のボトルに貼られたQRコードをスマホで読み取ると、メッセージが表示されるというシステムです。
まず運命の一期一会な人がいたら、
QRコードのシールを貼った飲み物をプレゼント。それを「OCHAME」で読み取ると…
直接伝えるのが難しいメッセージもこのとおり!
これで一期一会ではおわらず、運命の出会いにステップアップできるのです! もちろん「ごめんなさい」の可能性もありますけど!
もちろんマジメな使い方もできるでしょう。家族に普段からの感謝の気持ちを伝えたり、部下をいたわったりとか。技術としてはすでにあるものですが、言えない言葉を伝えたいという視点で構築すると、こんなにも幸せ一直線になりえるかもしれないアプリができるだなんてびっくりです。
いやあ楽しかった楽しかった。お邪魔しました!